先週の土曜日に、サンフォルテで開催された「第1回精神障害者家族相談研修会」に参加して来ました。研修会のメインは、臨床心理士でスクールカウンセラーもされている、中塩 真巳さんの「心病む人との関係性を考える」です。
現在は、ほんだクリニックに所属されている中塩さんですが、これまで約35年カウンセラーを続けてこられた間の、統合失調症患者との関係性についてお話しされました。
傾聴や共感は関係が近い(特に身内)場合、自分の感情が入ってしまい難しいことが多いため、実際にはやらないほうがいいとのことでした。また、統合失調症の症状として多い「妄想」の対応に関しては、相づちを伴った傾聴をすることで患者さんから信頼されて、妄想であると気付いてもらうことが大事だとのことでした。
統合失調症は、高血圧や糖尿病と同じで完治することはないため、薬物を投与しながら一生付き合っていかなけばならないそうです。そのため行政や福祉を積極的に活用するべきであるといったことや、患者さんに長期に渡ってカウンセリングをする時には常に本心で向き合うことが大切であるといったことについてもお話しされました。
初めて聞く話が多かったので、とても有意義な時間を過ごすことができました。